俺の彼女が照れないんだけど。


「藍ちゃん!迎えに来たぁ!
お昼たべ…「やだ」



お昼。
いつものように彼は誘いに来たけれど、頑として断った

だってなんかやだもん




「あーあ、帰ったじゃん。
あれでよかったの?」

「うん」


弁当を食べ終えて、由莉亜と移動教室のため階段をおりていた

その時

_____ドン!


向かい側から歩いてきた女の子とぶつかった。…というより、押された。


「あ」


重心が前に傾いていく

重力に流されるように
落ちていくあたしの体


由莉亜が手を伸ばしているのがスローモーションのように見える


あぁ、あたし今落ちてるんだ

そう思って目をつぶった。



_____ドサ!


感じたのは、痛みじゃなくて
暖かい温もり
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