俺の彼女が照れないんだけど。
_____放課後にて(藍ちゃん回想タイム)


「藍ー帰ろ「藍ちゃん!!」

「ちっ。またアイツか(ボソッ)

藍!またね〜」

「え。うん
ばいばい」



扉には、全速力で走って来たのか肩ではぁはぁ息をする暁田くんの姿


「どーしたの」

「ちょっと、来て」


抵抗する間もなく腕を引かれて連れて来られたのは、体育館裏

女子かよ。



「えっと、単刀直入に言う


藍、好きだよ」

「うん、知ってる。

だからそんな耳元で離さないで
なんか気持ち悪い」

「ははは……俺のメンタル…折れそうだ」


別に嫌なわけじゃないけど、
でも、


「やだ。暁田くんとは付き合わない」

「やだ!やだやだやだ!」

「…なんで」

「そっちだって、なんで」

「………だって、チャラいもん」



見た目からして派手。
それに、いつも両隣には女の子を連れて歩いていた。


「最近はちがう!
俺は藍の為に変わった!」

「さっき、あんなに顔近付けて説教してたくせに」

「…」

「…」

「藍、もしかして。

ヤキモチ?」


ぞわっ

また鳥肌が立った。


「っもう耳元で喋らないで」

「藍、ヤキモチ妬いたんだー
へーへー。なるほどね」



もー。きらい


…………じゃないかも


「ねね、暁田くん


_____好き」



ビュオォォォォ


大きな風が吹いた。


「え?ごめん。
なんて言った?」

「…気が変わった。

仕方ないから、付き合ってあげる」

「おぉぉぉぉ!!

神様、髪様、紙様
ありがとうございますぅぅぅ!!」




そんな感じで、あたし達は付き合い始めて3年生では同じクラスになったんだっけ
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