俺の彼女が照れないんだけど。
「由莉亜、いいの?
すごいあったかいのに」
「うん、私はいいや!藍は早く寝なよ。
また起こしてあげるから。
(その間、藍の寝顔をこの携帯に収めて毎日拝むことにしよう)」
スパーーーーン!!!
「いってぇぇ!何か飛んできた!
何?スリッパ!?」
密かな計画を立てて、携帯をポケットからチラつかせた瞬間、光のような速さで私の頭にスリッパが飛んできた。
「ごめんねー手が滑りすぎちゃって!
で?わたしにはよく聞こえなかったんだけど〜、誰が誰を"盗撮"するって?」
「言ってない言ってない!
そんなこと言ってないよ!」
なぜばれた!?
てゆーか盗撮じゃねーし!」
「おのれがカメラを起動させた時点でもうそれは犯罪っていうんだよ!
わかったかコラぁぁ!クソ生意気な妹!」
だからなんでばれてるの!?
「はぁっ……わたしはあなたをそんな子に育てた覚えはないわ」
「お、お前に育てられたんじゃねーよ!
私を育てたのはか、母さんだ!」
「へー………?」
「朝ごはんと弁当と夜ご飯は作って貰ってました!美味しかったです!
ちくしょうっっ」