俺の彼女が照れないんだけど。


「なぁなぁ、昨日さー…」
「だよな!あれ面白かったわ〜」


「ねね、髪切ってみたんだけど、」
「うん、いいと思う!可愛いよ〜」



入学式から一ヶ月ほどが経った。

一ヶ月も経てば、それぞれ気の合う友達を見つけ、グループが出来る。


そして、多少なりとも周りの奴の性格も読めてくる。


そんな中、アイツーーーー漆原藍はというと。


「あ、藍。あんた今日日直だよ」

「…めんどくさ」



「さ、お昼食べよー」

「…めんどくさ。」


「よっしゃー。帰ろっ」

「はぁ。めんどくさ。ねむい。」



ーーーーーひたすらに"めんどくさい"を連発していた。


少し面倒くさがり過ぎなのでは?

コイツちょっと怠け者すぎねぇ?

てゆうか、何で単語しか喋らねぇの?
会話しようよ。



そもそも眠いとか言ってますけど、
授業中とかガッツリ寝てんじゃん。
毎時間寝てんじゃん。
寝不足なのかな?
実は陰で頑張るタイプ?




「ってわけねーよなああぁぁぁぁぁ!?」

「うるせー馬鹿」


「アイツ何なの?ひとっつも勉強してねーじゃん?なのに何で頭いいワケ?

つか、何でガッコー来てんの?家で寝とけよ!

絶対陰で努力とかしてねーし?

もう怠け者の見本みたいな奴じゃん?
全国の怠け者な皆さぁーん。このガッコーに真の怠け者が居ま…」

「あーはいはい。
要するに、何故僕は馬鹿なんだろう。
と言いたいわけね」


「ちちちち違うぅぅぅぅ!
で、でも正論んんんんんんんん!」



とある日の昼休み。
今日は、久々な荘士きゅんとの中庭での昼食タイム。

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