俺の彼女が照れないんだけど。

「えーほんとぉ?漆原さんごめんねぇ〜」

「さっさと行くぞ」


コソコソと話すクラスメイトを横目に扉を開けた。




__ぐいっ


瞬間、セーターの裾を引っ張られ後ろに重心が傾いた。



「だめ」


振り返れば、藍がいて

無表情でじーっとこちらを見ていた


その顔を見て、一瞬頬が緩むのが分かった
< 8 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop