俺の彼女が照れないんだけど。
「漆原さん!離しなさいよ!」
「いや」
「なに?藍
放してほしいんだけど」
出来るだけ、冷たく。
しっかり藍の目を見て、冷たく言い放った
「どーして行くの」
「藍に関係ないじゃん」
「関係ある」
こんなに藍と話すのも珍しいのかもしれない
「なんで?」
「なんでって、」
少し考える素振りをする藍
可愛い。
可愛いから、冷たく突き放す
「かのじょ、だから」
ヒューヒュー! お熱いねぇ!
クラスメイトの野次が飛ぶ
隣にいた女はぷんすか怒って教室を出て行った