俺の彼女が照れないんだけど。

「漆原さん!離しなさいよ!」

「いや」

「なに?藍
放してほしいんだけど」



出来るだけ、冷たく。

しっかり藍の目を見て、冷たく言い放った


「どーして行くの」

「藍に関係ないじゃん」

「関係ある」



こんなに藍と話すのも珍しいのかもしれない


「なんで?」

「なんでって、」


少し考える素振りをする藍


可愛い。

可愛いから、冷たく突き放す




「かのじょ、だから」



ヒューヒュー! お熱いねぇ!

クラスメイトの野次が飛ぶ

隣にいた女はぷんすか怒って教室を出て行った
< 9 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop