まどわせないで
納得じゃない!
当たり前のように涼しい顔をして目の前に立つ陸を、信じられない思いで食い入るように見つめた。
実はこのひと宇宙人なんだろうか?
「わたしちゃんと鍵閉めたよね……?」
「合鍵使った」
「ああ、合鍵ね~って、ア……アイカギ? 合鍵ってあの、スペアキーの合鍵?」
陸はポケットから鍵を出して小麦の目の前にかざした。
「な、なんでそんなもの持ってるの!?」
「昨日、パーティーの帰りにお前の家の鍵開けるとき、使った鍵に3つ同じの付いてたからひとつ貰った」
「もっ……貰ったって! わたしなにも聞いてないんですけど!?」
そういえば鍵使ったときに、なんとなく違和感を感じたのは鍵が少なくなってたからだったの!?
「酔っぱらって寝てただろ。ベッドに寝かせてやったの誰だと思ってる」
キツく睨まれて言葉に詰まる。
よくよく考えてみれば朝、会社へ行くときも、テーブルに鍵が置いてあったのに、玄関のドアはちゃんと閉まってた。
自分が鍵を閉めたかどうかも記憶にないくらい、昨日のことは全く覚えてない。
なんで家を出るとき玄関のドアが閉まっていたことに違和感を感じなかったんだろう?
あ……今朝は二日酔いが残ってて、起きたのギリギリだったんだ。慌てて出社したからよくよく考える余裕もなくて、鍵のことまで頭が回らなかった。
あれは自分で閉めたんじゃなくて、如月さんがわたしをベッドに寝かせて、鍵を閉めていってくれたのか……。
寝顔見られた、かな。っていうかできれば見せたくなかった泥酔した顔見られてるんだ。羞恥に体が熱くなる。
当たり前のように涼しい顔をして目の前に立つ陸を、信じられない思いで食い入るように見つめた。
実はこのひと宇宙人なんだろうか?
「わたしちゃんと鍵閉めたよね……?」
「合鍵使った」
「ああ、合鍵ね~って、ア……アイカギ? 合鍵ってあの、スペアキーの合鍵?」
陸はポケットから鍵を出して小麦の目の前にかざした。
「な、なんでそんなもの持ってるの!?」
「昨日、パーティーの帰りにお前の家の鍵開けるとき、使った鍵に3つ同じの付いてたからひとつ貰った」
「もっ……貰ったって! わたしなにも聞いてないんですけど!?」
そういえば鍵使ったときに、なんとなく違和感を感じたのは鍵が少なくなってたからだったの!?
「酔っぱらって寝てただろ。ベッドに寝かせてやったの誰だと思ってる」
キツく睨まれて言葉に詰まる。
よくよく考えてみれば朝、会社へ行くときも、テーブルに鍵が置いてあったのに、玄関のドアはちゃんと閉まってた。
自分が鍵を閉めたかどうかも記憶にないくらい、昨日のことは全く覚えてない。
なんで家を出るとき玄関のドアが閉まっていたことに違和感を感じなかったんだろう?
あ……今朝は二日酔いが残ってて、起きたのギリギリだったんだ。慌てて出社したからよくよく考える余裕もなくて、鍵のことまで頭が回らなかった。
あれは自分で閉めたんじゃなくて、如月さんがわたしをベッドに寝かせて、鍵を閉めていってくれたのか……。
寝顔見られた、かな。っていうかできれば見せたくなかった泥酔した顔見られてるんだ。羞恥に体が熱くなる。