もしもあの時…。(上)



矢崎君が立ち上がる。




「彩菜ちゃんのエロい動画に流出しても」


「え…」

私は、振り返る。光希もおどろいていた。



「動画撮ってたんだよね!!ほら。」


それは、さっきの私がすべてうつっていた…


「いやだったら、俺とつきあって」


「てめぇ。それが目的だろ。早く消せ」

光希がものすごく怒っている…


「そうに決まってる。彩奈ちゃんが手に入れば何もいらないんだよね。いいよ、殴って。このボタン押したら…ながれちゃうよ。いいの?滝沢くん…あと、俺に殴らせてよ。俺痛いんだすごく…」


「いいよ!光希、私は大丈夫!私は、光希といれればなんでものりこえられるから!」

私は、必死に訴えた…



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