もしもあの時…。(上)



「ってことだから、よろしく!」
太一がいう!

「おうおう!じゃぁ、木下俺らは、俺らで楽しもうぜ、」


にぃっと笑っている笠原君にドキッとしているんだろう。顔が赤くなる。

そうだ!今日はこの二人を応援しよう…


「んじゃいこう!」

四人でバスに乗る…


40分近く揺られながらいく。

その間あゆかたちは、すごく楽しそうだ。一方私達は…


「彩奈、みてあれ!」


「うん」


「どうしたの?楽しくないの?」


太一が迫ってくる。顔が近い。光希だったらどきどきするのに…
こんなの楽しくない。

私はあわてて顔を逸らす。


「素直じゃないな!」


私は聞こえない不利をして窓の外を見ていた 

光希…会いたいよ
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