もしもあの時…。(上)
「俺に言えば?」
は?言えば?なにそれ、聞きたいくせにほんとやな奴
「なにその上から目線!絶対言わないから!」
「ふーんじゃぁおれねるわ。」
え?寝ちゃうの!、ちょっ…
まぁ、眠いのか…
はぁー。でもやっぱりはなしたかったなぁ。
あゆかにもいえない。だってこのことを知らないから、このヤンキーだけだもんね…
ため息と同時に私のスカートが風で揺れた…
「あのね…。
ってねてるよね!本当寝るの早すぎる
矢崎君にキスされそうなこと誰にもいえなかったし…でも、誰も聞いてくれないから、このヤンキーには話せると思ったんだけど…
やっぱり初対面だしね」
独り言のようにつぶやいたのに。