もしもあの時…。(上)





「だから、売られる喧嘩も多くてこの容姿のせいか、友達も沢山できない。できても一人、二人、昔の俺だったら泣いてたな」



「一人なの?」 



「まさか!笑っ弟もいるし親といるし、俺は平気だよ!」
 




その遠くを見る眼差しは寂しげだった………


風が滝沢の前髪を揺らした。



< 53 / 292 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop