コレが私の旦那です。
コツコツとヒールを鳴らしながら歩く私の後ろからさっきの男が付いて来ている。
「真雪ちゃん!待って、待って!」
そう言われて待つヤツなんかいないだろ。
「いきなりだったから怪しいのは分かるよ。でも、本気なんだ!嘘じゃないっ。お試しでいいから、付き合って欲しい。」
後ろにいた男はまたも腕を掴み未練がましく言い募る。
「あなた、何歳?もういい大人よね?人の気持ちを無視して自分の欲求だけぶつけるなんて小さな子供みたい。私は嫌なの。すでにそう返事をしてるじゃない。」
男の顔が少し動揺を表し、傷付いたように歪んでいく。
「それに告白をする前に言うことがあるんじゃない?10年も昔のことだから水に流せって言いたいの?そんなの無理よ。あなた達に会いたくなかったからいなくなったのに・・・・今も昔もあなたのことが大嫌い。」
呆然とする男から離れ、駅に向かう。
他人が聞いたら、そんなことまだ根にもってるの?なんて言われてそうだけど、気持ちの問題だと思う。
何年、何十年前の辛い気持ちって残るものじゃない?
大人になってみると言えばよかった、行動するべきだったなんて思うけど、子供だった私には出来なかった。
「真雪ちゃん!待って、待って!」
そう言われて待つヤツなんかいないだろ。
「いきなりだったから怪しいのは分かるよ。でも、本気なんだ!嘘じゃないっ。お試しでいいから、付き合って欲しい。」
後ろにいた男はまたも腕を掴み未練がましく言い募る。
「あなた、何歳?もういい大人よね?人の気持ちを無視して自分の欲求だけぶつけるなんて小さな子供みたい。私は嫌なの。すでにそう返事をしてるじゃない。」
男の顔が少し動揺を表し、傷付いたように歪んでいく。
「それに告白をする前に言うことがあるんじゃない?10年も昔のことだから水に流せって言いたいの?そんなの無理よ。あなた達に会いたくなかったからいなくなったのに・・・・今も昔もあなたのことが大嫌い。」
呆然とする男から離れ、駅に向かう。
他人が聞いたら、そんなことまだ根にもってるの?なんて言われてそうだけど、気持ちの問題だと思う。
何年、何十年前の辛い気持ちって残るものじゃない?
大人になってみると言えばよかった、行動するべきだったなんて思うけど、子供だった私には出来なかった。