同居は大変?!~1~
「花梨姉!言わせてもらうけど。
貴女を泊める部屋はない。
おばさんもおじさんも心配してるだろうし
早く帰ってちょうだい!
それに部屋なんてないから!
コソ泥みたいな真似して部屋に入ってきて
私、どれだけ怖かったと思う?
ただでさえ天気荒れてて雷鳴ってて停電して
朝陽がいなかったら私…今頃…
兎に角っ!!!!!!
そんな真似するような人を助ける義理もない。
本当に助けてほしかったんなら玄関から入ってきて!」
あぁ、また言っちゃった。
花梨は驚きながらも、あ!っという顔をして少ししょんぼりしながら、「ごめんなさ、い」とつぶやいた。
朝陽は私たちをぼーっと見ている。
「もういい。
なるべく早く帰ってね」
そう言う私に花梨姉は、「ううん、もう帰るわ。ごめん」そう言って家から出ていった。