【完】学校1のモテヤンキーの彼女になった私
お願い、これ以上彩月を苦しめないで
ドキドキと高鳴る鼓動。
暑いせいなのか緊張してるせいなのか
流れる汗。
唾を飲み込む。
『竜二くん、久しぶり』
震える声がバレないように冷静を装う。
「三条…!!」
しまった、という顔をした竜二くん。
『隣の子誰?』
意外にも一瞬にして冷静になれた自分に少し驚く。
「はぁ?てめぇこそ誰だよ。竜二の何なの?」
隣のギャルちゃんがそう言ってきた。
『どういうことか説明してよ、竜二くん。
なんでそんな格好してるの?
なんでその子が隣にいるの?
あなたの彼女は彩月じゃないの?』
怒りしかこみ上げてこなかった。