【完】学校1のモテヤンキーの彼女になった私
それぞれ頼んだ飲み物がきた。
「それで何があった?」
あたしは1口ドリンクを飲んだ。
「あのね、――――」
ゆっちゃんに話したことを同じように教えた。
山中くんは黙って真剣に聞いてくれて
ゆっちゃんの時には我慢していた涙が溢れて止まらなかった。
「ごめんね、泣いて…山中くんが泣かせたみたいに見えちゃうよね、他の人に…」
俯くと
ポンッ
頭に暖かいモノが触れた。
顔を上げると山中くんが怒りをこみ上げたような
でもどことなく悲しげな顔をして
あたしの頭を撫でていた。
そんな表情、行動にキュンとする自分はどうかしてるのかもしれない。
彼氏がいるのに、ね。
弱ってるからそうなったと自分に言い聞かせる。