【完】学校1のモテヤンキーの彼女になった私
『忘れ物した!彩月、先行ってて!』
「うん」
移動教室に移動中にノートを忘れていたことに気づき、教室に戻る。
『あれ?松山くん、早くしないと遅れるよ?』
「うん…」
『どうしたの?元気ないみたいだけど?』
さっきの休憩時間までは元気だったのに…
「俺、好きな人にフラれちゃったんだ…」
『えっ?今?』
「一週間くらい前なんだけど…やっぱりショックで…あんなに好きになったの初めてで…好きな人が彼氏と仲良くしてるの見てられなくて…」
松山くんの瞳から涙が一筋零れた。
『松山くん…』
好きな人が他の人と一緒にいるのって辛いよね…
私も宙人が他の女の子と仲良くしすぎてたら嫌だな…
それを毎日見るとなると…辛すぎる。
いつもあんなにニコニコ笑ってたのに…
本当は辛かったんだ…
松山くんの姿を見てチクリと自分の事かのように傷ついた。