【完】学校1のモテヤンキーの彼女になった私
『松山くん!』
ウォーミングアップ中の松山くんを呼びかけた。
「夕紀」
彼にゆっくりと近づく。
頭でゆっくり整理しながら。
『松山くん、私ね…「ごめん」…え?』
私の言葉を遮り、謝ってきた松山くん。
「俺、リーダー達に言われて目が覚めた。
俺がしてることってゆっちゃん傷つけることだけだって。
自分も傷つけることになるんだって。
辛い思いさせてまで付き合わせてごめん。
俺のわがままに付き合わせてごめん。
あいつのことなんか随分前に許してたくせにな…」
『私こそ松山くんのこと傷つけてごめんなさい。
気持ちに答えられなくてごめんなさい。
松山くんとはいい友達になりたいと思ってる』
「ありがとう…そう思ってくれて…
俺、転校するんだ」
『えっ』
びっくりしてそれ以上何も言えなかった。