【完】学校1のモテヤンキーの彼女になった私
ドンッ
『きゃっ!』
「っ!」
誰かもぶつかってしまった。
「たく、前向いて走れよな」
…この声…
顔を上げると宙人がいた。
初めて宙人と出会った時と同じ…
「大丈夫?」
あの時も…同じように声をかけてくれた。
あの時は見た目だけ見てて気づかなかった。
恐怖心しかなくて気付けなかった…
こんなにも優しい声で話しかけられてたなんて…
後悔の1つかもしれない…
そして違うことはもう一つ。
「ゆっちゃん」
彼が私の名前を呼ぶ。
彼に呼ばれるだけで胸が締め付けられる。
あの時は感じなかった感情…
あの時と違うのは好きという感情を持っているということ。