愛の言葉を聞きたくて
翌々月、ようやく私はルイドの子を身ごもった。
私は夜遅くに帰ってくるルイドを待ち、そして報告する。
「オルーフィア様、ようやく子を授かりました」
少しは喜んでくれるのか、と思ったが目の前のルイドの表情はあまり冴えない。
「・・・よくやった。これからはあまり無理をしないように」
その言葉だけを言うと、また先に寝台へと向かった。
・・・子を宿しても、あなたは何も思わないのね。
子を宿せば少しは愛情が湧くものだと思っていたのに、そんな淡い期待はすぐ打ち消されてしまった。
子が生まれるまではもう私に触れることもないだろう。
ただ、こうやって背を向けて過ごすだけの毎日。
言い表せぬ絶望と虚無感。
私はこの子がどうか男の子でありますように、と願う。
そうすればきっとお互い幸せになれるはず、と信じながら。