愛の言葉を聞きたくて
翌日から私とルイドの部屋は別々になった。
あくまでも母体を無理させないように、と言う理由で。
それは私がお願いした。少し困ったような表情を見せたルイドだったが、結局は了承してくれた。
ルイドがこれから寝る場所は、前の妻と愛し合った場所。
今でもそのままに残されている部屋。
そこでルイドは昔の幸せな日々を思い出しながら過ごすのか、と思うと心が張り裂けそうになるが、心も通っていない人と過ごす方がもっと辛い。
だからこれでいいんだ、と自分に言い聞かせた。