Last Love
「仕方ないよ。浮気していたのは本当のことだし。
元々、私たちは付き合っていなかったのかもね」
明るくそう言い放つ。
あの子の言い分は、当たっていると思う。
ただの気まぐれだったんだ。
次が見つかるまでの繋ぎ。
でも、ヤれないつまらない女。
それは予定外で、次を探した。
あの子は、ホイホイと足を広げたんだろうな。
これで良かったんだよ。
そう思いながら、仕事を再開する。
それを見た莉彩ちゃんは、まだ何か言いたそうなのを飲み込んだ。
これで、嫌な視線も感じなくなって静かに過ごせる。
そう思っていた。
だけど、この時の会話がいけなかったんだ。
内容だけじゃなく、話している場所が。
仕事中のオフィスで、それもそれなりの音量で話していたのだ。