Last Love
「まだそう言い張る?何もしてねぇの、あんたが1番よく知っているよな?」
「知っていますよ。あたしを求めてくれたこと」
彼女も負けじと言っているけど、初めに比べて勢いがなくなっている。
というより、少し焦りが見える。
それを、笑顔で隠しているようだけど。
「あーめんどくせぇ。
オレは、本当に好きなヤツじゃないと勃たねぇんだよ。
だから、お前じゃ無理。紗希じゃないと反応しねぇから」
そう言って、私を抱き寄せた。
一気に、体中が熱を帯びる。
冷静に考えると、凄いことをカミングアウトしている。
しかも、堂々と大勢の前で。
それが本当かは確認出来ないけど、彼女は青ざめている。
言った本人は、平然としているけど。
「生でヤったことに気づいて、オレを身代わりにしようとした。紗希をいじめてやると脅して。
その後、妊娠が発覚したから必死になっていた」
「え?脅す?」