Last Love



莉彩ちゃんもばっさり切り捨てる。

結局、私は勘違いをして、振り回されてしまったんだ。



「本当に、ごめんなさい」



もう1度、彼に謝る。

現場を見たときに、ちゃんと話しをすればこんなことにならなかったのに。

莉彩ちゃんの言う通り、乱入でもすれば良かったのかも。



「謝る必要なはいよ。オレがどれだけ紗希を好きか分かってもらえたら、それでいいから」



そんなことを耳元で囁かれる。

その言葉に、顔が赤くなる。



「あのさー、こんなとこでイチャイチャしないで。帰ってからやりなよ」



私たちの様子を見て、呆れたように言われた。

すぐに、彼が真面目な顔して言い返す。



「ダメだ。紗希と2人きりになったら、ヤりたくなるから」


「……何真顔でそんなこと言ってんの?」



怪訝そうな顔をして莉彩ちゃんは言う。

なんだか、私が恥ずかしくなってくるんですけど。




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