Last Love



大卒で入社した会社の新入社員歓迎会で逢った。

なかなか打ち解けられない私に、優しくしてくれた。

輪の中に入れてくれた。

そんな人を好きにならない方がおかしかった。

だけど、告白も出来ない私はただ見ているだけ。


そんな中、告白してきたのは彼の方だった。

夢かと思った。

でも、彼の温もりが真実だと教えてくれた。

毎日が幸せだったんだ。

新鮮だった。

そう思っていたのは、私だけだったのかもしれない。

本当は、すぐに飽きられていたのかもしれない。

だから、こんな状態になっているんだ。

もう少し、努力すれば良かった。

彼に好きでいてもらえるように、努力すれば良かった。



……なんて、今更思ってももう遅い。

もう、終わってしまったのだから。

2度と戻らないのだから。




< 4 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop