Last Love
大卒で入社した会社の新入社員歓迎会で逢った。
なかなか打ち解けられない私に、優しくしてくれた。
輪の中に入れてくれた。
そんな人を好きにならない方がおかしかった。
だけど、告白も出来ない私はただ見ているだけ。
そんな中、告白してきたのは彼の方だった。
夢かと思った。
でも、彼の温もりが真実だと教えてくれた。
毎日が幸せだったんだ。
新鮮だった。
そう思っていたのは、私だけだったのかもしれない。
本当は、すぐに飽きられていたのかもしれない。
だから、こんな状態になっているんだ。
もう少し、努力すれば良かった。
彼に好きでいてもらえるように、努力すれば良かった。
……なんて、今更思ってももう遅い。
もう、終わってしまったのだから。
2度と戻らないのだから。