Last Love
それから、そっと肌に触れる。
その瞬間、ビクンッと体中が跳ねる。
それに構わず、首から胸へ、そして腰へと降りていく。
その行為に、だんだん息が上がってくる。
声を抑えようと手で覆うけど、それもあまり意味がなかった。
その隙間から、微かに声が漏れてしまう。
「ダーメ。声、聞かせて」
口を覆っていることに気づいた和くんが、優しく両手を外した。
頑張って口を閉じるけど、鼻から甘い声が抜ける。
「やっ……ん」
急に、彼の指が私の足を割って中心に触れた。
そこからはもう、彼が止まることはなかった。
私の声も止まらない。
一つも我慢なんて出来ない。
無我夢中に見えて、全てが優しかった。
初めてだってことを尊重してくれて、なんとも言えない幸福感に包まれた。
痛みより、甘く幸せな時間だった。