Last Love
そう思ったら涙が出て来た。
一目ぼれに近かったけど、私はちゃんと好きだったんだ……。
もう届かない想い。
最初で最後の恋だと、勝手に信じていたんだ。
「何それー!!何でそこで乱入しないの!?」
一週間後、私の様子がおかしいことに気づいた同僚の莉彩ちゃんにランチがてら話しを聞き出された。
そしたら、このセリフ。
乱入って、する訳ないじゃない。
私は、そこまで出来ない。
泣いてすがるか怒るかなんて出来ない。
そんなみっともない真似、出来る訳がなかった。
「乱入しないにしても、ちゃんと聞きなよ。理由があるのかもだし」
「理由って何?彼女以外の女と裸で一緒にいるのに、特別な理由があるの?」
「えっ……んー、言い訳しかないか」
ため息と共に呆れたように言う。
今更、言い訳さえも聞きたくない。