Last Love
「ん……」
いつの間に寝ていたんだろう。
起きた瞬間、見慣れない天井に戸惑った。
しかも、私の体の上に何か乗っているし、隣には人の気配。
ゆっくり横を向くと、和くんの寝顔が見えた。
そのとたん、昨日の行為を思い出して顔が赤くなる。
それと、下腹部に少しだけ痛みが走った。
私の体の上に乗っていた彼の腕にそっと触れる。
「起きた?」
急に声がして驚いた。
しかも、何の前触れもなく、触れるだけのキスをされた。
「最後までしても、相変わらず初々しいね」
真っ赤になった私の顔を見ながら、優しく笑う。
自然な感じが、なんだか悔しくも思う。
「さて、今日は休み。このままベッドの中でイチャイチャする?それとも……婚姻届でも取りに行く?」
「えっ!?」