Last Love



「言わないよ。和くんこそ、本当に私でいいの?」


「言ったでしょ。紗希がいいんだって」



優しく笑ったあと、そっとキスをした。

和くんって、キス魔なんじゃないかと思う。

隙あらばしてくるもん。



「さて、これ以上するとベッドから抜け出すことが出来なくなるな。紗希の姿が刺激的だから」



そう言われて、自分が裸だってことを思い出した。

急いで、そこにあった布団に包まる。

その様子を見て、和くんは笑っている。

なんだか、それだけで幸せを感じる。

こんな時間が日常になるんだ。

あの時は、こんな日が来るなんて思わなかったのにな。

そんなことを思いながらもなんとか隠しながら、服を着た。

そんな私を見て、また笑っている。



「さあ、出かけようか」



和くんが差し出した手を取る。

そして、青空が広がる中、手を繋いで外へ出た。

ここから、新しい一歩が始まるんだ。




*fin*




< 52 / 52 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:548

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

No  Way  Back

総文字数/11,617

恋愛(キケン・ダーク)27ページ

表紙を見る
ずっと・・・

総文字数/59,933

恋愛(オフィスラブ)140ページ

表紙を見る
キミはずっと、かけがえない人

総文字数/81,833

恋愛(その他)210ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop