ラストボーイ
な、ななななっ・・・・・
何でそんなフェロモン出してんのっ!!
Yシャツは全開で、
綺麗な筋肉が露になっていて、
ズボンもベルトを締めていないから今にも脱げそう。
か、隠してよっ・・・・・!!!!
「なーに赤くなってんの」
Yシャツのボタンを留めながら、
愁ちゃんがあたしに言った。
当然でしょっ?!
いくら愁ちゃんでもドキドキするしっ!
「ドキドキしちゃった?かわいー」
「・・・・・っな!」
「こら、愁。芽生ちゃん困ってるでしょ?早く支度しなさい」
愁ちゃんママ~・・・・・。
「芽生ちゃんおはよう。ごめんね?朝からうちの馬鹿息子。」
「い、いえっ!全然っ!」
「だーれが馬鹿息子だよ、ほらいくぞ~」
ちょっ、待ってたのに、
それはないでしょっ・・・・待ってよぉ!!
「愁ちゃんママ行ってきます♪」
「いってらっしゃい!」
愁ちゃんママにお辞儀をして、
先先歩く愁ちゃんの後を追って学校に向かった。
せっかく待ってたのに!!
「ちょっと待ってよ愁ちゃんっ」