ラストボーイ
「芽生ちゃん実行委員なの?」
「うん‥‥。推薦で。」
結局あたしは実行委員に推薦され、
それに賛同した人がクラスの大半を占めたため即決。
別にやりたくない訳じゃないけど、
責任感とか人をまとめたりとかあたしに務まるのか自信がない。
これも一種の嫌がらせだろうか‥‥。
「勇志くんのクラスからは誰が出るの?」
礼ちゃんが勇志くんに聞くと、
勇志くんは一瞬苦い顔をした。
「愁‥‥だね。」
勇志くんの言葉を聞いて、
一瞬で実行委員のやる気をなくした。
よりによって何で愁ちゃんなの‥‥。
「あいつ立候補したんだよ。」
「愁ちゃんが?‥‥何か意外だね。」
愁ちゃんはめんどくさがりだし、
そうゆう役割は絶対引き受けないタイプなんだけど‥‥。
「暇だからだってさ。意外だよな。」
「そ、そっか。」
あたしがいたら辞めるって言わないかな?
極端に避けられても、
それはそれで悲しいし‥‥はぁ。
今日早速実行委員だけの集まりがあった。