ラストボーイ












「よぉ。もう1週間か。」





「‥‥ん。」






芽生が学校に来なくなって1週間。


この1週間、芽生と木内の間で起こった事は、
何故だかあっという間に知れ渡った。





後から聞いた話、

あの日の一部始終を見てた人間がいたらしい。







「芽生ちゃんには会えた?」





「いや。まだ。」





「そっか。時間かけた方がいいのかもな。」






話が知れ渡った結果、

クラスで芽生は可哀想な人。


木内は裏切り者として、

木内に対しての嫌がらせもちょくちょく見るようになった。








けど、木内は感情を無くした人形のように、
何をされても何を言われても平然としていた。





こうなるまで芽生の事恨んでたのか‥‥。



< 237 / 316 >

この作品をシェア

pagetop