涙の笑顔
~笑顔~

これは中学3年の放課後の出来事

『好きです!』

『え?』

顔を赤くして目をまっすぐ見つめる俺

彼女の驚いた表情

『『………』』

変な沈黙

これは…断られるかな

『…わ…私でいいの?』

え?

彼女はうつむいて言った

『私も…好きです…でも、

こんな私でいいんですか?』

彼女も顔を真っ赤にさせていた

『いや、いいの?っていうか!

お前がいい!!』

俺がそういうと

彼女はさっきより顔を赤くした

か…可愛い…

『よ、よよ、よろしくお願いします』

彼女は俺に深々と頭を下げた

『こちらこそ!』

俺はつられて深々と頭を下げた

彼女はいきなり頭を上げた

『私3年2組の椎野 心愛(しいの みらい)

です!』

となぜか自己紹介をしてきた

知ってるよ

俺はそう思いながら自己紹介をした

『俺は3年6組の夜神 薫(やがみ かおる)

です。』

そして俺らは顔を見合わせ笑いあった

これが心愛と付き合い始めた日

あー…心愛可愛かったなー

顔を真っ赤にして

「薫!ねー!ってばー」

…………今となっては…

「薫…すごいにやけてたよ!」

…言葉遣いもかわって…

「あのさー今日の髪どう?

カールかけてみたんだけど」

サラサラの黒い髪の毛を茶色にして

いろいろ髪をいじるようになって

「それとさー今日、

ナチュラルメイクじゃないんだけどさー

どう??」

メイクなんかしなかったのに…

メイクをするようになって

別人だ

「ねー!薫ー!聞いてんの?ねー!」

「聞いてる聞いてる」

高校生だからしょうがないのか…

そう、今は高校3年生

そして今は昼休み

「最近薫つめたくなーい?」

「ないない」

本当は少しだけつめたくしている

つめたくしたら少しは

昔にもどると思ったから

でも、全然もどらない

「あ、そうそう!あのさ!

今日放課後あいてる?」

心愛は顔をズイ!!っと近づけてきた

「あいてるけどー」

俺は心愛のほっぺをつまんだ

「いらいーおー、はなしひぇー」

…こんな時は昔の弱々しい顔をするから困る

俺が手をはなすと

心愛はほっぺをふくらませた

「いたかったー」

「で、今日の放課後なにがあんの?」

「買い物につきあってよ!」

本当に買い物好きだなー…

最近心愛の買い物行ったら俺

荷物持ちだからなー

「行こうよー」

でも行かねーとうるせーし

「はいはい」

「やったー!荷物持ちよろしく!」

…ほらな?

「心愛、お前金なくなるぞ」

「いーの!黙って買い物に行けばいいの」

はー…昔は心愛さんだったのに…

今では心愛様だな…

心愛様々だよ…

結局俺は行くことになった

そして…とうとう放課後

「薫ー!!行こう!」

きた

心愛は俺のところに来ると腕をひっぱった

「いてーよ、心愛は楽しそうでいいな」

俺がそういうと、心愛は俺をひっぱるのを

やめた

「…心愛?」

「………………バカ…」

え?

俺に背を向け肩をふるわせていた

「心愛?」

俺がそっと顔をみてみるとなぜか心愛は

泣いていた

「心愛?なんで泣いてんだよ」

「誰のために…」

ん?心愛は聞こえるか聞こえないぐらいの

声でつぶやいた

「誰のために…楽しそうにしてると思ってん

のよ!!!バカ!!!」

え?…?

心愛は泣きながら教室を出ていった

俺は全く意味が分からなかった

なんで心愛は泣いてたんだ?

なんで心愛は怒ってるんだ?

俺は心愛の後をおいかけた

「心愛!」

そして、俺はやっと追いついた心愛の

手首をつかんだ

「…なぁ…心愛何怒ってんだよ」

「………」

心愛はこっちを向かないけど

泣いているのはわかった

「俺…なんか変なこと言ったか?」

「……ごめんなさい…」

と、なぜか心愛が謝ってきた

「ん?」

「……ごめんなさい!うわーん!」

心愛はいきなり子供のように泣き出した

一気にみんなの視線を感じた

「心愛?場所かえるぞ」

心愛はこくんと頷き俺の後をついてきた

そして俺と心愛は図書室に行った






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