ほわほわさんの別の顔
今階段のところで先生が出るのを待ってます
ガラガラッ
「いくよ!」
「うん!」
優花の指示に従って教室に向かって
思いっきり走った
そのとき
「あれ?玲愛、何してるの?」
後ろから声がした
もしかして…
先生じゃないよね…
恐る恐る後ろに顔を向けると
「大丈夫?」
なんて微笑む向井先輩
「先輩!吃驚した…」
「なんかごめんね?」
向井先輩は
申し訳無さそうに私の顔を覗きこむ
「ふぇっ」
あ、今情けない声が…
物凄く恥ずかしい…
「おーい!玲愛!」
「は、はい!」
「授業始まるんだからボーッとするなよ?」
向井先輩は
笑いながら私に言ってくれた
「じゃ、俺移動教室だから!」
「あ!頑張ってください!」
「本当に大丈夫か?玲愛」
向井先輩は
笑いながら
去って行きました
「あれ?優花!?」
周りを見渡すと優花の姿が…
きっと気を使ってくれたんだろうな…
私が向井先輩のこと好きなの知ってるの
優花だけだもんね
「よし、優花に報告!報告!」