お面妖狐
「…うっ…」
「総司!!!平気か?痛いところないか?」
「平助君。耳が痛いから」
「あ、すまんすまん。土方さん呼んでくるな」
平助君がダッシュで土方さんを呼びに走っていった。
あぁ、僕油断してた…。
敵かもしれないのに、背中向けて、
この怪我は自業自得だっ…!!
「総司」
「土方さん…。すいませんでした。
迷惑かけてしまって…」
「あぁ。ほんっと迷惑だ。
だが、総司の斬ったやつを探さなくちゃな。
平助からも聞いたが、狐のお面つけてて刀を大丈夫そうに持ってたんだってな?」
「はい」
あとなにかあったような…。
「あと、反発力が人間並みじゃありませんでしたね」
「…そうか。探してみる。
総司は休んどけ」
「…はい」
あの狐お面の奴、絶対に斬る。
僕が、とどめをさす。
許さない。僕を斬った事、後悔させてやる…!