お面妖狐




冷たい!!!

でもここからでないと。

羅刹は長州。
だから、ここは長州だと思う。




もうスピードで雪の中を駆け回り、出口を探す。


!!あった!!!




またもや壁に穴があり、そこをすり抜けて外にでた。



外に出ると、雪はあんまり積もっていなくて、気軽に走れそうだった。




早くなるべく遠くに逃げないと。


妖狐の姿のまま、タタッと素早く知らない道を走って遠くまで走った。




ここはどこかわからない。




キンッ キンッ




音…。刀の音だ!!




奇跡てきに刀の擦れ合う音が聞こえ、
耳を傾けながらその方向に走った。





ポンッ





『…これは…!』





そこには暗闇でもわかる。


殺し合いだ。

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