お面妖狐
刀を鞘から抜き取り、鞘を腰にさす。
『さ、かかってきな。
何年もたったみたいだから、
体が早くてめぇらを斬りたいって
ウズウズしてるんだよ』
【っ!!い、いけぇ!!!】
お面を横にずらし、刀を構える。
ザクッ ザシュッ シュッ キンッ
次々と倒れていく鬼。
この人数で一人の私に勝てないなんて、下級すぎだよ。
『ほらほら、もうあんなにいたのにあんただけ』
【ぅっ…!!】
鬼は一歩下がり、逃げていった。
あーあ。逃げちゃった…。
弱虫だねぇ。
「へ、平助君?!!」
平助??