お面妖狐
「総司。その狐はなにを食べるんだ?」
一…。苦手だ…。
この姿で食べるのは、木の実とか魚も食べるよ。
「うーん…。魚なら食べるんじゃない?」
「ふむ。魚か」
コトッ
「…食べるか?」
私は目をパチクリ。
目の前に置かれたのは、まだ生きた魚。
「…一君。それ、どこから持ってきたの?」
「帰ってくるときに買った。新鮮だったからな」
う、うん。まぁ、そうなんだけどね。
まさか、生きた魚出すなんて…。
「食べないのか?」
食べます食べます食べますとも。
こんなに美味しそうなもの食べなきゃそんだ!