お面妖狐



まだピチピチ暴れてるから牙を魚に食い込ませて動きを止めた。




うむ。新鮮で美味しいな。





「狐が魚食べるところ始めてみた」


「魚も食べるんだな」


「あんな小さな体で狩もするんだな!」





しんぱっつぁん。野生は狩をしないといけないんだよ。
小さい大きい関係ないからね?





ヒョイッ





「僕風呂行ってきま~す」





え???私も?!!!!





「総司ー。その狐もかぁ?」


「なら俺もはいりてぇ!!」


「ダメです。来ないでください」





な、なぜ私も…。





***





温かい…。
冬の風で冷やされた体がいい感じに
温まってくよ。





「ふぅ…。酒臭くてたまりませんよ」


『総司はお酒苦手なんですか?』


「うん。飲めるは飲めるけど、苦手かな」

< 117 / 207 >

この作品をシェア

pagetop