お面妖狐





久しぶりにきた町は相変わらず賑やかだ。



どうしようかどうしようか。

もし、あの計画が12月になるなら、時間は短い。




うーん…。





ドンッ





【っ!ってめぇ!俺様にぶつかってただで家に帰すと思ってねぇだろうな!】





え?え?え?なになに?いきなりなに?


俺様って??はぁ。



…こいつはただの人間か。斬らないほうがよさそうだ。




ここは走って逃げる。





【おい!!!まてやゴラァ!!!】





わー。ゴリラが追いかけてくるー。



こ、こうなったら!!!




角でまがり、妖狐の姿に戻り、隅に丸くなり隠れる。





【チッ。逃げられたかっ!!!】





俺様と言う変な人は悔しそうな顔をして



去っていった。

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