お面妖狐
『わかった』
ポンッ
『総司。私の刀は?』
「持ってますよ」
『ん。ありがとう。
…あー…、えっと、後で話すから。じゃっ』
みんなが固まってるうちに、一馬と一緒に町に走った。
『…はぁぁぁ。本当に、鬼は馬鹿だ』
町はいろいろグチャグチャになっていて、鬼の姿のやつらが人間を襲っている。
『一馬。行くよ』
「はい」
私達も半狐の姿になり、刀を抜き人間を襲っている鬼の目の前に立つ。
『おい。鬼。人間をはなせ』
【うっせぇなぁ。狐は引っ込んでろ】
うわぁ。こいつカチンとくるなぁ。
『そうはいかないんだよ』
地面を蹴り、飛んで鬼の背後に立つ。
そして、背中をザクッと斬った。