お面妖狐
【あ、ありがとうございます】
『え?あ、うん。いいよ。それより早く逃げな』
【はい!】
私と一馬に助けられた人間は次々と遠くに逃げていく。
これで楽に殺せる。
『一馬、皆殺しだ!!!』
「はい!」
***
『はぁ、ヤバい。血ついた』
「俺もです。しょうがないですよ。一斉に襲いかかってきたんですから」
どうしよう。この服白だし。
凄い目立つじゃん。
『どうしよう』
「妖狐の姿に戻って、また戻ると元通りになりますよ?」
『それはやく言ってよ』
はやく屯所に戻らないと。