お面妖狐
秘密
「で、どういうことだ?」
『えっと…。まず、私は白夜です』
「知ってる」
『さっきの狐も私です』
「目の前で変わったからな?」
どこから話していいのかわからないんだけど…。
最初から最後まででいっか。
『じゃあ、まず、私がここから消えたことから話しますね』
確か、えっと…。
『私が消える前、2週間くらい矢で手紙が来たんですよ。
その手紙には、長州の中にあるグループ、羅刹です。羅刹は妖怪の鬼が集まっています。
その羅刹に誘われ続けて、行かないと断ったら連れ去られました。
そして、約2年間眠っていました』
寝すぎて疲れた気分だったなぁ。
「よ、妖怪の鬼って?」
『そのまんまですよ。
化け物です。妖怪の鬼。妖鬼です』
化け物と聞いた瞬間、私と総司意外が肩を震わせた。
やっぱり、怖いよね。
「な、なんでそんな化け物に白夜が誘われるんだよ」