お面妖狐
思い出の勝負
「は、はぁぁぁぁぁ?!!!!!!!
総司とこ…ムグッ」
『うるさいっ!!!!
声でかすぎだ!!!!!』
屯所に遊びに来た一馬と木の上で昨日の事を話すと、大声でそれを言おうとするから口を手で塞いでやった。
「すいません。あまりにもビックリして。
でも、本当なんですか?恋仲になったなんて」
『んー…。ま、まぁ。私は好きって言ってないけど、頷いただけだけど、
私、総司の事好きだから』
「それは総司の前で言う言葉ですよ」
恥ずかしくて言えないんだからしょうがないのー。
『一馬にはいないの?
好きな人とか』
「俺ですか?えっと…、まぁいるはいるんですけどね。
あの事件に巻き込まれたかもしれませんね。
今、どうしてるかわからないんですよ。
親に俺達見たいに逃がされたか、逃げれなくて捕まったか」
へぇ。一馬はみんなの中に好きな人がいるのかぁ。
でも、その子はどこにいるかわからない。
もし、捕まっていたら長州にいる可能性が高い。
長州にいることを願おう。
「白夜様、いいんですか?今恋仲になっても」
『どういう事?』
「計画が終わったら、俺達は人間の前から姿を消さないといけません。
関わった人、見た人の記憶を消して。
勿論、俺達の記憶だけですけどね」