お面妖狐


私はもうあの時の土方は覚えてないけどね。





「総司、この頃、また長州が動き出した。
気を付けろよ。白夜もな」


「わっかりまーした」





長州が動き出した、か…。


計画ももうすぐっと言う事かな。





「白夜さん?なんか、おかしいですよ?」


『そうですか?』


「はい。朝と違って、なんか悲しそうっと言うか…」


『そっか。うん。まぁ、そうかな』





総司とも、喋れなくなっちゃうんだ。





『総司、今日はなんか思い出に残る事しようよ?』


「思い出に残る事ですか?」


『はい』


「そうですねぇ…。勝負します?」


『勝負??』


「はい。思ったら、白夜さんとはまだ戦ったことなかったぁと思いまして!!
道場いきましょ~!」






木刀で総司と勝負か…。楽しそう。





***

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