お面妖狐
準備
思い出作りは続いていって、総司だけではなく、みんなとも思い出作りをした。
12月の半ばの夜。
総司が寝たころ。私はゴソゴソやっていた。
みんな、私がいなくなった後もなにか事件とか、戦とかあるかもしれない。
みんなにはまだ死んでほしくない。
だから、血の入ったビンを一人3個ずつ置いていこうと思う。
今はその準備。
ビンはまだいっぱいある。
刀で手首をきり、一つ一つ、ビンにいれていく。
いれ終わったら、傷に包帯を巻いて、そのビンを服にしまった。