お面妖狐
『はぁ‥はぁ‥。あれ‥。…みん…な…?』
そのにいたのは、兄様だけじゃなくて、他のみんなもいた。
数人だけど、こんなに生きていた。
『じゃあ、兄様のやることって…』
「そう。みんなを探してたんだよ」
そう、だったんだ…。
みんなは、ニコニコしている。
「じゃあ、行くよ」
『うん』
長州がいるところに。
みんなで向かった。
***
【チッ。おせぇよ。さっさと来い】
長州も今日、決着をつけたいらしく、集まっていた。
「みんな、こんなやつらに殺されるな。
絶対に。勝つぞ」
この戦、私達が勝とうが負けようが、私達と関わった人達からは記憶が消える。