お面妖狐



「…美夜、白夜?」


「母様!!」





よかった…よかった…。





「…奴らは…。長州はどうなったんだ?」


「俺たちが倒しました」


「そうか。ほかのみんなは」


「大丈夫です」





後ろでグースカ寝てるね。





「!!人間?!!」


「こ、これは!」





人間の総司がいることに気づいた母様と父様は驚いて飛び起きる。





『母様?父様?大丈夫ですよ。
母様と父様は助けてくれたんです』


「私と、お父さんを?」

「俺と、お母さんを?」


『はい。私が、一番信用している人です』





そういうと、母様と父様はほっとした顔に戻った。





『沖田総司。新撰組だよ』


「沖田君か」


「はい」


「ありがとう。助けてくれて」


「いいんですよ。助かってよかったです」

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