お面妖狐
うーん…。
『じゃあ、野菜でも買うか!』
「ですね」
荷物持ちは勿論一馬。
ドンッ
『おわっ!』
何か足元に当たり、少しよろけた。
当たったのは、小さな男の子。
『あっ!ご、ごめんね?大丈夫?平気?痛いところはない?』
【うんっ!大丈夫だよ!!
僕こそごめんなさい】
シュンとする男の子が可愛すぎるっ!!
『じゃ、またね』
【うん!】
男の子はタタタタッと走っていった。
「人間は愉快ですねぇ」
『だね。人間に会うのは3年ぶり?』
「そうですね。山には来ませんし。
3年ぶりですね」