お面妖狐
き、今日はよく当たる…。
後ろから激突してきたのは驚きの人。
「そぉ~おぉ~じぃ~!!!!!」
「いててっ…。ごめん。大丈夫?」
総司…。
「白夜様がボサッとしてるからこうなったんですよ」
『う、うるさいぞ』
総司の下敷きになってる私は必死に起き上がろうとするが、無理だ…。
「この匂い…。なんでしょう…」
『っ!!!』
クンクンと総司が私の匂いをかぐ。
『そ、総司……さんのへ、変態!!!!!』
バチンと総司の頬を叩き、横に振り落とし一馬を置いて屯所を走って出た。
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「…僕、なにかしました?」
「あなたはバカですか?
普通、女性の匂いかぐ男性なんて変態にしか見えませんよ」
「あ。そうか。なんか、懐かしい感じがしまして」