お面妖狐
やっぱり、こいつら妖怪か。
というか、
『まだ鬼生きてたんだ。
鬼ってどれくらいいるの?』
鬼の姿になったやつらは刀を構える。
【なんだ?ひれ伏さないのか?】
『そりゃあねぇ。見慣れてるからね』
【あぁ?】
ブワッと私から強い風がふき、久しぶりに半狐の姿になった。
『3年ぶりだなぁ』
【なっ!!!き、狐!!】
【んなの聞いてねぇ!!!】
だって言ってないし。
『私を殺さないと、新撰組は殺せないけど?』
刀をぬき、先頭の鬼に刀の先を向ける。
『かかってきなよ。鬼』